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Back to the 60's!! 60's英国Rockが大好きなハリーです。Fabulous Roomという音楽レビュー中心のホームページもやってます。そちらもどうぞ。

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ハリーのへっぽこブログ... Naked
60年代の英国ロックが大好きなharryのブログ。音楽CDレビュー、楽器演奏、音楽創作、日々の生活で感じたこと中心に、本音で書き溜めていくスペースです。
■2008/09/22(月) Glen Campbell / Meet Glen Campbell
■Glen Campbell / Meet Glen Campbell (2008) ★★★★☆

GlenCampbelMeet.jpg

 御年72歳になるグレン・キャンベルの全編カヴァーアルバムです。グレン・キャンベルというと、僕は60年代のビーチボーイズと深い繋がりがあることで知りました。ペットサウンズをはじめ、色々な曲でギターを弾いているし、ブルース・ジョンストンが入る前にブライアンの代役でツアーを回ったこともあるそうです。

 カバー曲は彼が最も華々しかった60年代のものからかと思いきや、Travis、Foo Fighters、U2、Green Day、Replacementsなど、80年代以降のオルタナティヴなロックバンドからのものが多く収録されています。

 しかし、このアルバムも素晴らしいところは、単なる若い人へのアピールとしてレコード会社から乗せられて作りました的なものではなく、実にグレンの持つバックグラウンド、キャラクターと自然にフィットしているのです。やはり本人が好きで選んだというのだから、悪いわけはないでしょう。

 バックを固める楽器はアコギやマンドリン、バンジョーなど、アコースティックが中心ですが、そこにストリングスを加えた美しすぎる音の壁は確実にペット・サウンズを愛している音作りです。ここではブライアンへの愛こそないですが、アメリカのポップミュージックは時代を超えて今の音へと受け継がれています。ベーシックな音ではあるんですが、古臭くないし、嫌味がないんですよね。原曲の面影を残す謙虚さがまた素敵です。

 とまあバックの音も良いんですが、何より彼の歌が素晴らしい。原曲よりも味わい深いじゃないかと思うほど。一音節ごとに丁寧に歌い、声量がまた豊かなんですわ。72歳というと、肉体的には既にピークを過ぎている年齢であるにも関わらず、歌の力がそれを凌駕しています。勿論若いというだけではなく、72歳の渋み、重みがずっしり伝わる声です。

 私事ながら、92歳になるうちの祖母がこれをかかっていたのを偶然聞いて、「やるせない気分になる」と言った時、実にアルバムの的を得ていると感じました。今の音でも、いい音楽は年齢を超えて伝わるんだなあと。このアルバムを聴く限り、グレンもそれを確信している一人だと感じます。

 音楽を聴いてやるせない気分になるのは決してネガティヴなものではないと思います。彼も72歳にもなり、しかし歌を歌う。ただそれだけ。音楽なんか現実逃避の手段の一つに過ぎない。しかしその実態のなさ、消え入りそうな儚さが音楽の魅力でもあるのです。そしてその音楽に実直に向かい合う姿勢こそ、僕を魅了してやまないのです。

 ジャクソン・ブラウンのカバー、"These Days"を聴いて、不覚にも涙腺が緩くなりました。意味もなく、聴くだけで感情を刺激する音楽です。

 最後はジョン・レノン最後の名作"Grow Old With Me"。ギターやドラムまでジョージ、リンゴが参加しているような出来栄えで、ビートルズへの愛が溢れています。

 普段はどうしてもプレイヤーとして耳を肥やすために、またレビュワーとして知識を蓄えるために、アレンジメントや、ギタープレイ、音楽性なんかに耳が行きがちなんですが、良い音楽はそんなものは後でいいのですよね。余計な情報なく良い音楽といえる久しぶりに出会いました。
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