融合する痛みを知って学んでいく
他のバンド活動をしている方々と比べ、全然交友範囲が狭い僕ですが、バンド活動を通じて、色んなタイプの人と接してきました。そこで思うのが、「自分と同じ人間は一人としていない」ということです。まあ、当たり前のことですが、それが教訓になってます。
だから、自分の理想とする音楽を100%再現できるのは、バンドでは不可能。ましてや、サポートという意味ではなく、メンバー間の化学反応を期待するという向きでは不可能です。いくら気が合うから、音楽の趣味が合うからといって、深入りすると、「やっぱり違うな」、という風に絶対なります。お互いに入り込むと、どんなに共感を得ていても、痛みが生じるのです。性格、価値観のズレ。これは根本的に直しようがないです。
それで、僕の経験から言うと2年もすればバンドはメンバーチェンジが繰り返されていくのですが、それじゃあ一向にバンドとしての「味」が出る前に終わってしまう。でも、今となってはそれは経験するべきことだと思っています。一度痛みを知った人と、そうでない人には、確実にバンドにおける哲学が違います。
色んなバンドをやってきて、曲を作ってライヴする、レコーディングする。ということ以外のことが頭の中でいっぱいになるとは思いませんでした。思ったよりバンドって面倒臭いんです。でも人間臭くもある。社会の組織の縮図を見ているようでもあります。(そういう意味では、大学でバンドをやったことは、一足早い社会経験だったのかも)
そもそも、人間同士、一つになることっていう事自体、困難なことをやっているのです。神が個々の意思を与えたけれども、それをまた一つの普遍性を取り戻すには、どういう過程を辿っていくか、試験台にされているようではあるんですけれども(笑)でも、やっぱり僕もビートルズをはじめ、60年代の百花繚乱の音楽という化学反応に魅力を感じ、何故か、融合したいという自分の欲求としてはあるんです。自分の作品を作るということと同じ、いやそれ以上に。そして、僕自身もそれを楽しんでいるところがあります。
融合したいという気持ちが芽生えてから、心の目線が変わってきました。自分の目線からしか見えてなかったのが、一つになるための過程に対して、自分はどうあるべきか、相手はどうなのか。全体的に見ることができるようになりました。自分から見た「全体」と、相手から見た「全体」は、また違うのですが、そこを更に擦り合わせる作業をして、やっと一つになれると思っています。
ただ、細かいところで融合できそうにない部分も融合させようとすると気分が重くなる。そういう時は敢えて距離を置くということも愛情のうちだということもわかってきました。一番大事な部分はお互いを知る必要がありますが、些細な部分は、お互い干渉しあわない「ゆるさ」もあっていいとおもうのです。ただ、そこでも重要度のズレがあって、すれ違いによる痛みも生じるわけですが…。
そんなこんなで、色んな痛みがあるからこそ、僕は、バンド活動における様々な「痛み」を知っている人になりたいですね。痛い経験はしたくないけれども、プラスに考えると、自分の考えが変わる転機になっています。そのうえで、人と人が融合して音を作り上げていくことを続けたいです。
だから、自分の理想とする音楽を100%再現できるのは、バンドでは不可能。ましてや、サポートという意味ではなく、メンバー間の化学反応を期待するという向きでは不可能です。いくら気が合うから、音楽の趣味が合うからといって、深入りすると、「やっぱり違うな」、という風に絶対なります。お互いに入り込むと、どんなに共感を得ていても、痛みが生じるのです。性格、価値観のズレ。これは根本的に直しようがないです。
それで、僕の経験から言うと2年もすればバンドはメンバーチェンジが繰り返されていくのですが、それじゃあ一向にバンドとしての「味」が出る前に終わってしまう。でも、今となってはそれは経験するべきことだと思っています。一度痛みを知った人と、そうでない人には、確実にバンドにおける哲学が違います。
色んなバンドをやってきて、曲を作ってライヴする、レコーディングする。ということ以外のことが頭の中でいっぱいになるとは思いませんでした。思ったよりバンドって面倒臭いんです。でも人間臭くもある。社会の組織の縮図を見ているようでもあります。(そういう意味では、大学でバンドをやったことは、一足早い社会経験だったのかも)
そもそも、人間同士、一つになることっていう事自体、困難なことをやっているのです。神が個々の意思を与えたけれども、それをまた一つの普遍性を取り戻すには、どういう過程を辿っていくか、試験台にされているようではあるんですけれども(笑)でも、やっぱり僕もビートルズをはじめ、60年代の百花繚乱の音楽という化学反応に魅力を感じ、何故か、融合したいという自分の欲求としてはあるんです。自分の作品を作るということと同じ、いやそれ以上に。そして、僕自身もそれを楽しんでいるところがあります。
融合したいという気持ちが芽生えてから、心の目線が変わってきました。自分の目線からしか見えてなかったのが、一つになるための過程に対して、自分はどうあるべきか、相手はどうなのか。全体的に見ることができるようになりました。自分から見た「全体」と、相手から見た「全体」は、また違うのですが、そこを更に擦り合わせる作業をして、やっと一つになれると思っています。
ただ、細かいところで融合できそうにない部分も融合させようとすると気分が重くなる。そういう時は敢えて距離を置くということも愛情のうちだということもわかってきました。一番大事な部分はお互いを知る必要がありますが、些細な部分は、お互い干渉しあわない「ゆるさ」もあっていいとおもうのです。ただ、そこでも重要度のズレがあって、すれ違いによる痛みも生じるわけですが…。
そんなこんなで、色んな痛みがあるからこそ、僕は、バンド活動における様々な「痛み」を知っている人になりたいですね。痛い経験はしたくないけれども、プラスに考えると、自分の考えが変わる転機になっています。そのうえで、人と人が融合して音を作り上げていくことを続けたいです。
今のやりたい音楽の個人的トレンド
最近、自分は何でバンドをやってるんだ?とそのルーツを考えたりします。そこで出た結論は、僕は、エンターテイナーでもないし、アート志向でもない。60年代のロック、ポップをベースとするリスナーであり、そこから現代に繋がる歴史を研究し、自分のリスニング経験を表現したいために音楽をやっている。 ということです。
もし僕がアート志向なのであれば、もうすでに60年代にこだわることは卒業して、色んな音楽へと行っているでしょう。今の先鋭な音楽は何か?と探っているだろう。もし僕はエンターテイナーであれば、もっと音楽の幅を狭くして、バンドのステージングに対して決まり事をつけるでしょう。
勿論、どの要素はあるけど、比率的な問題。今の僕はそっちにフォーカスするのではなくて、いかに自分のルーツを消化して、それに近い精神で音楽をやれるか、ということに興味があります。
それならば、昔の音楽を聴く方がマシ。という人もいるかもしれない。でも、今の人で、60年代の音楽に強く影響を受けている人は、僕自身も興味がある。それは、良い意味で、60年代ではありえないパラレルワールドが存在しており、また、60年代というコンテンツの副産物でもあるのです。それが、新たな時代を切り開くことも可能であるということは、70年代以降のインディーバンド(後にビッグになるバンドも含む)を見ても明白です。
面白いことに、例えば僕が考えるストーンズ像や、バーズ像、ビーチボーイズ像が、実際には異なるだろうということ。ある意味で本質を掴めてないことで、逆にクールになるのかもしれません。完全に本質を掴んでそれに沿ってしまうと、ただのトリビュート(音楽的に質の高いコピバン)になってしまう。勿論、あまりにも的外れだと、僕の研究の質が低いことになってしまうので、ある程度オマージュ的なものにしたいけれども、100%そのままは避けたいのです。
正直僕の好きなバンドでも、ダサいところや、演奏的に「?」なところ、そして、後年の活動のグダグダ感(メンバーや音が変わったり、アルバムが凡作だったり)もあったりします。だけど、そんな所をカットして、自分が感じるクールな部分を抽出してミックスしたらどんなに良いだろうと思うのが楽しいのです。
それは、後追いフォロワーの特権だと思うのです。全く斬新な音楽を作ろうとは思ってなくて、フォロワーであることは当然。だけど、その音や音楽性のチョイスの具合にオリジナリティを発揮していって、徐々に斬新になっていければ、と、思うこの頃です。
もし僕がアート志向なのであれば、もうすでに60年代にこだわることは卒業して、色んな音楽へと行っているでしょう。今の先鋭な音楽は何か?と探っているだろう。もし僕はエンターテイナーであれば、もっと音楽の幅を狭くして、バンドのステージングに対して決まり事をつけるでしょう。
勿論、どの要素はあるけど、比率的な問題。今の僕はそっちにフォーカスするのではなくて、いかに自分のルーツを消化して、それに近い精神で音楽をやれるか、ということに興味があります。
それならば、昔の音楽を聴く方がマシ。という人もいるかもしれない。でも、今の人で、60年代の音楽に強く影響を受けている人は、僕自身も興味がある。それは、良い意味で、60年代ではありえないパラレルワールドが存在しており、また、60年代というコンテンツの副産物でもあるのです。それが、新たな時代を切り開くことも可能であるということは、70年代以降のインディーバンド(後にビッグになるバンドも含む)を見ても明白です。
面白いことに、例えば僕が考えるストーンズ像や、バーズ像、ビーチボーイズ像が、実際には異なるだろうということ。ある意味で本質を掴めてないことで、逆にクールになるのかもしれません。完全に本質を掴んでそれに沿ってしまうと、ただのトリビュート(音楽的に質の高いコピバン)になってしまう。勿論、あまりにも的外れだと、僕の研究の質が低いことになってしまうので、ある程度オマージュ的なものにしたいけれども、100%そのままは避けたいのです。
正直僕の好きなバンドでも、ダサいところや、演奏的に「?」なところ、そして、後年の活動のグダグダ感(メンバーや音が変わったり、アルバムが凡作だったり)もあったりします。だけど、そんな所をカットして、自分が感じるクールな部分を抽出してミックスしたらどんなに良いだろうと思うのが楽しいのです。
それは、後追いフォロワーの特権だと思うのです。全く斬新な音楽を作ろうとは思ってなくて、フォロワーであることは当然。だけど、その音や音楽性のチョイスの具合にオリジナリティを発揮していって、徐々に斬新になっていければ、と、思うこの頃です。
CDレビュー The Hollies - Radio Fun
■The Hollies - Radio Fun (2012) ★★★★☆ (4.1)

待望のホリーズのBBCセッション集です。ボリュームたっぷりの32曲。ホリーズの全盛期である、1965年~1967年の音源を中心とした、1964年~1971年までの音源です。彼らの端正なライヴ演奏、BBCセッション特有の雰囲気(良い意味で60年代的な音質、オーバーダビングを極力省いた生演奏主体で、スタジオレコーディングとライヴ演奏の中間的な感覚)を堪能できます。
彼らの場合、良い意味であまりスタジオ音源と変わりません(笑)演奏力が高いですからね。そしてグレアムナッシュとアランクラークのハーモニーも全くブレがありません。
スタジオアルバムとの大きな相違点を強いて言うなら、エリック・ヘイドックのベースの音かもしれません(笑)あとは、スタジオアルバムよりもエリック・ヘイドックのベースがクリアだということ。もっと指弾きのようなブンブンと低音中心の音だというイメージがあったのですが、強いピック弾きで輪郭のあるサウンドです。66年にバーニー・カルバートと交代し、いきなりクリアなピック弾きに変わるイメージがあったのですが、ライヴ演奏を聴くと、いつベーシストが替わったかわからないくらい違和感がないですね。
まあ、ホリーズに関してはライヴでアレンジが変わるということもなく、初期の曲とか、ほぼスタジオアルバムと同じで、スタジオアルバムが実にライヴに録音されていることがわかります。"She Said Yeah"はストーンズとは対照的なアレンジの爽やかなナンバーになってますね。
やはり67年頃のサイケ期の曲が魅力的に感じます。アルバム「エボリューション」の曲が"The Games We Play"しかないのが残念ですが、「バタフライ」からは"Wishyouawish"、"Away Away Away"、"Charlie and Fred"、"Charlie and Fred"、"Step Inside"と多数収録されています。バンドサウンドが前面に出つつも、生々しいオーケストラのアレンジが大々的にフューチャーされてます。サイケというより、スケール感のあるポップなナンバーになっています。
67年以降のホリーズの中ではレアな曲にあたる68年作"Wings"が収録されているのもうれしいところ。アルバム未収録、グレアムナッシュ在籍時最晩年の名曲で、BBCの音質で聴くとより一層なんともいえないメロウさが引きたって聴こえます。
収録曲は3rdアルバム"The Hollies"(1965)、4thアルバム"Would You Believe"(1966)"、と7thアルバム"Butterfly"(1967)に偏っているのですが、どちらも好きなアルバムなので楽しめます。惜しむらくは、収録曲が年代順になっていないところですね・・・。とはいえ、待望のBBC音源、ホリーズファンなら十分に楽しめるものになっています。

待望のホリーズのBBCセッション集です。ボリュームたっぷりの32曲。ホリーズの全盛期である、1965年~1967年の音源を中心とした、1964年~1971年までの音源です。彼らの端正なライヴ演奏、BBCセッション特有の雰囲気(良い意味で60年代的な音質、オーバーダビングを極力省いた生演奏主体で、スタジオレコーディングとライヴ演奏の中間的な感覚)を堪能できます。
彼らの場合、良い意味であまりスタジオ音源と変わりません(笑)演奏力が高いですからね。そしてグレアムナッシュとアランクラークのハーモニーも全くブレがありません。
スタジオアルバムとの大きな相違点を強いて言うなら、エリック・ヘイドックのベースの音かもしれません(笑)あとは、スタジオアルバムよりもエリック・ヘイドックのベースがクリアだということ。もっと指弾きのようなブンブンと低音中心の音だというイメージがあったのですが、強いピック弾きで輪郭のあるサウンドです。66年にバーニー・カルバートと交代し、いきなりクリアなピック弾きに変わるイメージがあったのですが、ライヴ演奏を聴くと、いつベーシストが替わったかわからないくらい違和感がないですね。
まあ、ホリーズに関してはライヴでアレンジが変わるということもなく、初期の曲とか、ほぼスタジオアルバムと同じで、スタジオアルバムが実にライヴに録音されていることがわかります。"She Said Yeah"はストーンズとは対照的なアレンジの爽やかなナンバーになってますね。
やはり67年頃のサイケ期の曲が魅力的に感じます。アルバム「エボリューション」の曲が"The Games We Play"しかないのが残念ですが、「バタフライ」からは"Wishyouawish"、"Away Away Away"、"Charlie and Fred"、"Charlie and Fred"、"Step Inside"と多数収録されています。バンドサウンドが前面に出つつも、生々しいオーケストラのアレンジが大々的にフューチャーされてます。サイケというより、スケール感のあるポップなナンバーになっています。
67年以降のホリーズの中ではレアな曲にあたる68年作"Wings"が収録されているのもうれしいところ。アルバム未収録、グレアムナッシュ在籍時最晩年の名曲で、BBCの音質で聴くとより一層なんともいえないメロウさが引きたって聴こえます。
収録曲は3rdアルバム"The Hollies"(1965)、4thアルバム"Would You Believe"(1966)"、と7thアルバム"Butterfly"(1967)に偏っているのですが、どちらも好きなアルバムなので楽しめます。惜しむらくは、収録曲が年代順になっていないところですね・・・。とはいえ、待望のBBC音源、ホリーズファンなら十分に楽しめるものになっています。
CDレビュー Stackridge - Mr. Mick
■Stackridge - Mr. Mick(1976) ★★★★☆ (4.1)

久々にスタックリッジのアルバムを聴いてます。再結成を除くと最後の1976年のアルバム。スタックリッジってバンド、万人受けするメロディーを作れる職人ポップ集団でありながらも、英国ロックの裏道一直線なバンドで、僕は好きです。ビッグヒットがあれば、キンクスまでとはいかずとも、それに劣らず評価されたのかもしれないですが。
この頃はバンドのソングライティングとボーカルの一翼を担っていたジェームズ・ウォーレンが脱退。しかし残ったメンバーで、なかなか素晴らしいアルバムを二枚残しています。これはその一つ。
特徴的な透明感のあるハイトーンボイスのジェームズが去り、他のメンバーがボーカルを務めていますが、地味な感じがどうにも拭えない。でもって特別メロディックな感じでもない。でも、皮肉にも、一番このアルバムが完成度が高いのではないか、と思うのです。演奏も貫禄があるというか、この時期のブライアンオーガーのバンドのような、AOR一歩手前のクロスオーバー/フュージョンな要素を兼ね備えつつ、ギターはそっちに流れずロックであり、実にどっしりしてます。若干トラッドフォーク風味は後退してますが。
いきなりビートルズの"Hold Me Tight"のカバーで意表を突かれますが、裏拍を強調したファンキーなカリプソ風アレンジ。ビートルズとしてはアルバムの中の一つの曲なんですが、完全に彼ららしい曲にしています。
重厚なドラムスが後期ビートルズ風で、ちょっとサイケなインストナンバー"Breakfast With Werner Von Braun"に続き、後期のスモールフェイセズやキンクスにも通じる英国ひねくれポップ"The Steam Radio Song"、"Save A Red Face"はまさに彼ららしいアクの強い曲。(でも聴きやすい)
"Coniston Water"はスローでジャジーな雰囲気に、メロトロンの洪水と、まるでキングクリムゾンのバラード曲ようなカタルシスを感じられるインストナンバー。
濃厚な曲の後に"Hey!Good Looking"も延長線上にある聴きやすいカリプソ風ナンバーで口直し。AORチックなフェンダーローズの音色が絶品。最後はYesの"Siberian Khatru"にクリソツな、ちょっとファンキーなテクニカルナンバーで幕を閉じる。逆にイエスが英国ポップな部分があるんだなと思わされます。
このアルバムは、Mr. Mickという老人が主人公のコンセプトアルバムなのですが、実はナレーションを入れてもっとコンセプチュアルにする予定だったようで、レコード側の都合でコンパクトにまとめられたそうです。オリジナルバージョンを合わせた二枚組で再発されてますが、個人的には英語がわかるかどうかに関わらず、純粋に彼らの音楽を楽しみたいので、正規バージョンのアルバムが好きですね。
ジェネシス、イエス、クリムゾンのようなプログレとビートルズ、キンクスのような英国ポップ、結びつきそうで結びつかない関係ですが、彼らはいとも簡単に、そしてポップに融合させています。本当、器用なグループですね。まだ細々と活動してます。最近は色んな要素をクロスオーバーさせるインディーバンドが多い中、彼らの残したアルバム評価は高まるばかりだと確信します。
去年、なんとあの有名なアメリカのCBSの番組、レイトショウに出演してるみたいです(笑)しかもほぼオリジナルメンバー。常に通好みで、英国のチャートにもかすりもしなかった彼らが結成42年目にしてアメリカのスポットライトに・・・勿論彼らのバンドはメンバーがクリムゾンやイエス並みに主要メンバーの加入脱退がめまぐるしく、紆余曲折あってのことですが、活動ってのは続けるもんですね。

久々にスタックリッジのアルバムを聴いてます。再結成を除くと最後の1976年のアルバム。スタックリッジってバンド、万人受けするメロディーを作れる職人ポップ集団でありながらも、英国ロックの裏道一直線なバンドで、僕は好きです。ビッグヒットがあれば、キンクスまでとはいかずとも、それに劣らず評価されたのかもしれないですが。
この頃はバンドのソングライティングとボーカルの一翼を担っていたジェームズ・ウォーレンが脱退。しかし残ったメンバーで、なかなか素晴らしいアルバムを二枚残しています。これはその一つ。
特徴的な透明感のあるハイトーンボイスのジェームズが去り、他のメンバーがボーカルを務めていますが、地味な感じがどうにも拭えない。でもって特別メロディックな感じでもない。でも、皮肉にも、一番このアルバムが完成度が高いのではないか、と思うのです。演奏も貫禄があるというか、この時期のブライアンオーガーのバンドのような、AOR一歩手前のクロスオーバー/フュージョンな要素を兼ね備えつつ、ギターはそっちに流れずロックであり、実にどっしりしてます。若干トラッドフォーク風味は後退してますが。
いきなりビートルズの"Hold Me Tight"のカバーで意表を突かれますが、裏拍を強調したファンキーなカリプソ風アレンジ。ビートルズとしてはアルバムの中の一つの曲なんですが、完全に彼ららしい曲にしています。
重厚なドラムスが後期ビートルズ風で、ちょっとサイケなインストナンバー"Breakfast With Werner Von Braun"に続き、後期のスモールフェイセズやキンクスにも通じる英国ひねくれポップ"The Steam Radio Song"、"Save A Red Face"はまさに彼ららしいアクの強い曲。(でも聴きやすい)
"Coniston Water"はスローでジャジーな雰囲気に、メロトロンの洪水と、まるでキングクリムゾンのバラード曲ようなカタルシスを感じられるインストナンバー。
濃厚な曲の後に"Hey!Good Looking"も延長線上にある聴きやすいカリプソ風ナンバーで口直し。AORチックなフェンダーローズの音色が絶品。最後はYesの"Siberian Khatru"にクリソツな、ちょっとファンキーなテクニカルナンバーで幕を閉じる。逆にイエスが英国ポップな部分があるんだなと思わされます。
このアルバムは、Mr. Mickという老人が主人公のコンセプトアルバムなのですが、実はナレーションを入れてもっとコンセプチュアルにする予定だったようで、レコード側の都合でコンパクトにまとめられたそうです。オリジナルバージョンを合わせた二枚組で再発されてますが、個人的には英語がわかるかどうかに関わらず、純粋に彼らの音楽を楽しみたいので、正規バージョンのアルバムが好きですね。
ジェネシス、イエス、クリムゾンのようなプログレとビートルズ、キンクスのような英国ポップ、結びつきそうで結びつかない関係ですが、彼らはいとも簡単に、そしてポップに融合させています。本当、器用なグループですね。まだ細々と活動してます。最近は色んな要素をクロスオーバーさせるインディーバンドが多い中、彼らの残したアルバム評価は高まるばかりだと確信します。
去年、なんとあの有名なアメリカのCBSの番組、レイトショウに出演してるみたいです(笑)しかもほぼオリジナルメンバー。常に通好みで、英国のチャートにもかすりもしなかった彼らが結成42年目にしてアメリカのスポットライトに・・・勿論彼らのバンドはメンバーがクリムゾンやイエス並みに主要メンバーの加入脱退がめまぐるしく、紆余曲折あってのことですが、活動ってのは続けるもんですね。
12弦アコギ Epiphone DR212買いました

Twitterの方でもつぶやいてましたが、先日12弦アコースティックギターを買いました。EpiphoneのDR212。ゴールデンウィーク特価で2万円が半額で1万円でした。楽器の値段帯からいうと、ほぼタダのようなものです(笑)。そして初めて見かけるインドネシア製。しかし、ルックスも音も1万円にしては、結構気に入ってます。海外でのレビューでもコストパフォーマンスが良いと評判のようです。
さっそく12弦のデモ動画アップしました。生音がデカイです。メリハリがあって高音のジングルジャングル度高いです。安アコギにありがちな合板なので過度の期待は禁物ですが、1万円のギターじゃない出来過ぎな音だと思います。今の現状では、宅録でも使えそうだし、バンドのレコーディングなんかでも十分使えると思います。
今年は色んな機材を買っている中で、12弦ギターがこんなに安く手に入ると、かなり予算的にも助かります(笑)焦っているわけではないですが、最近はいち早く自分の欲しい機材を揃えたいという感じなので。勿論これより良い12弦ギターなんかごまんとあるわけですが、初めての12弦にしては良い選択をしたと思います!









